新緑の5月、絶好の晴天となった平日に「柳沢峠(標高1472m)」に行ってきました。
富士山展望の名所なので晴天の日を狙っていました。
柳沢峠は山梨県ですが「東京水道水源林」に指定されています。
いつも走っている多摩川(多摩サイ)の源流(笠取山)に近く
柳沢峠から流れる「柳沢川」も源流のひとつです。
標高1472mは自転車での自身到達の最高標高という事になります。
また、初めて電車利用の輪行を組み入れたサイクリングとなりました。
コース的には青梅街道をひたすら登り続けるだけなので写日記的に(笑)
コースは多摩サイを少し利用して、奥多摩街道経由で青梅街道を登っていくだけ。
峠からも青梅街道(大菩薩ライン)を下ってJR塩山駅から輪行、JR高尾駅で再セットして浅川CRで帰巣。
ココから多摩川を遡り約80km先の源流域へと
向かって走るわけですね。
日の出の時間(4時40分ころ)に出発!
・・するつもりでしたが5時半です(笑)
青梅街道の緩い登りを淡々と走って奥多摩町へ。
もはや慣れた道なので本当に淡々と走る。
トンネルを幾つか通過して奥多摩駅近くのラストコンビニ(都内コンビニ終点)へ。
ここから奥多摩湖まで約7kmほどかな?
この先は少し斜度があがるし、狭めのトンネルも出てくるので走行注意区間でもある。
奥多摩湖で小休憩して湖沿いを走る。
ここまで出発から約50km、結構遠い(笑)残りはあと30km少々か?
湖沿いは基本平地なのですがちょっと狭め。
とても気持の良い区間、それゆえに速度超過のオートバイ・クルマが結構多いので注意。
風張峠(都民の森)から下りてくる深山橋交差点に到達、自転車ではココから先は初めて走る。
丹波山(たばやま)村に入る。
ここから国道411号線は「青梅街道」ではなく
「大菩薩ライン」と呼ばれるんだね。
県境から7kmほどで「道の駅たばやま」なのでまずはソコを目指す
奥多摩湖が細くなり川となる、そこから登坂が始まる。
10%近いような坂もあるけどまだ足に余裕があるので平気だけど、ソコソコ登る。
視界が開けて民家が見えてきた。そろそろ道の駅かなぁ・・・山の上に城郭っぽいのが見える
ズームアップしてみた。
気になったので検索
「丹波山ローラーすべり台」の乗り場みたい。
なんでも日本一の長さを誇るらしい。
眼下に「道の駅たばやま」が見えてきた。ココで飲み物の補給と休憩をしよう。
電光掲示板に「本日はお休みです。」と書いてある。「木曜定休」なのは調べ済みなので気にしない。
定休日でも駐車場、トイレ、自販機も普通に使えます。
ココは「丹波山温泉のめこい湯」という温泉施設併設の道の駅で
道の駅の軽食堂や温泉のレストランでジビエ料理(シカ肉カレーとか)も食べられるらしいよ。
定休日でも軽食(おにぎり、たこやき等)の自販機はあります。
しっかりしたバイクラック完備で、停められる台数も多い。
しかも営業時間中はビンディングシューズの人のためにスリッパが用意されていて
道の駅の軽食堂&ショップ、吊り橋の奥にある温泉&レストランにはそれで行ってイイそうです。
で、自販機でボトル補給のポカリを買って予備としてミネラルウォーターを買ったんだけど
ミネラルウォーターのボタンを押して少しするとピピピピっと電子音が鳴る。
なんと数字が揃って「当たり」もう1本どうぞ!というメッセージが自販機に。
どうせならポカリ買った時に当たって欲しかったよ!ミネラルウォーターをもう1本もらう。
都合3本のペットボトルを入手した事になる。
この日は久しぶりにバックパックを背負っていたので当たり分のペットボトルを躊躇なくもらえたけど
普段だったらペットボトル2本積載はちょっと有難た迷惑っぽかったぞ(^_^;)
こういう古くからある街道沿いの
宿場町でしたって雰囲気好きです。
道の駅から柳沢峠までは18kmくらい、檜原村役場から都民の森より短い。
ただ登坂の始まる県境から道の駅まで7kmあるので、県境からは檜原村役場から風張峠と同じくらい。
さらに県境の手前の奥多摩湖まででも青梅からそこそこの登坂なのでトータル60km登りという事になる。
それを踏まえると、奥多摩湖までは足をセーブしないといけない。
道の駅以降も丹波川(正式名は多摩川)を体感4%-6%くらいの坂が永遠と続く。
川はすぐ横を流れているかと思えば、はるか崖下を流れたりしていて
この「大菩薩ライン」はかなりの難所を通っているのだと感じる事が出来る。
10%を越える区間は無い、谷間の道を川の音を常に感じながら登り続ける
4%-6%くらいでずっと登っているのだが、さすがに疲れてくる(^_^;)
まるで終わらない連光寺坂のようだ・・・
クルマの免許を取ったばかりの頃(20年以上前w)に来た頃は、尾根に沿って道がクネクネしており
部分的には道が狭くセンターラインが無くなる区間もあったりする割に大型ダンプも通る道であり
落石も多く、道も荒れていて初心者の運転では恐ろしく感じる道だった。
それが現在は険しい部分には立派な橋とトンネルが作られ安全な道になっているのに驚いた。
調べると2011年頃に危険な区間の旧道は閉鎖されバイパスとして新設された現在の姿になったみたい。
所々で旧道の名残も見えるけど、完全に廃道で崖崩れで塞がっている箇所も見える。
今でもトンネルの新設工事は数カ所あって、今後さらに立派になるのだろう。
まぁ、ここまで立派にする必要があるのかどうかはナゾだけどね(笑)
道の駅から7kmほどで有名な心霊スポット「おいらん淵」付近(一の瀬高橋トンネル)に到達。
「おいらん淵(五十五人淵)」は戦国の世、武田勝頼の時代の現実に基づいた心霊スポットで
過去実際に行った時には冷たい雰囲気をもった滝があり慰霊碑もあったりと
独特の空気感でそれなりの恐ろしさのある場所でした。
その「おいらん淵」は今では廃道となった旧道沿いにある。
写真のトンネルに向かう橋の手前右手に入るのが旧道です、
以前はトンネルも橋も無かった、旧道は結構狭かったのがわかるでしょ?
いまは完全に一般立ち入り禁止で徒歩でもNGみたい、とりあえず資材置場みたいになってた。
おいらん淵付近を過ぎると10%程度のつづら折りの区間があり、そこを登ると「甲州市」に到達。
そこからまた斜度が落ち着き、淡々と坂が続く・・・少し飽きてきた(笑)
ボトルの水が空になったので
ミネラルウォーターを移し替えるべく
路肩の開けた場所で小休憩。
スピスタの向こうは結構な崖
手すりなどガード的なものは無い。
落ちたら間違いなく終わり(^_^;)
休憩から2kmくらいかな?民家が見えてきた。
川も人工的に護岸整備されている。ドライブインが見えてきました。
ドライブインふるさと
自販機もあるし、もちろん食事も出来ます。
ヌルくなったボトルの水じゃなく
冷たいものが飲みたいので休憩!
さっき休んだばかりだけど。
ドライブインふるさとのすぐ先を右に曲がると多摩川源流の笠取山により近い「一の瀬高原」方面。
そっちにあがると登り応えのある峠道が楽しめるらしいですよ・・・行きませんけどね。
で、塩山方面に進みますが・・・こっちはまだまだ緩い坂が続きます。
もはや坂なのか平地なのか感覚がおかしくなっていますが、とにかく足は疲弊してきてます。
重いギアは踏めなくなってきて速度は10km程度しか出せません。
足がとにかく重くなってきてますので4%程度なのにインナーローに入れてみたりもする。
少しするとちょっとだけ道が狭くなり斜度も8%程度にあがってつづら折りになってくる。
ぐはっ!なんかツラい!もう横になりたい!とか思い始める。
「山の湯宿はまやらわ」の売店
名水わらび餅が美味しいらしい。
もちろん食べる!
バイクラックは無いけど、店の前は広いのでそこら辺に適当に置けます(^^)
湧水なんかもあって(都会っ子なので)飲用はしないけど顔を洗ってさっぱり。
「名水わらび餅」は3種類あって(白糖、黒糖、よもぎ)温かい日本茶がついて670円
黒糖を頂きました。さっぱりしていて程よい甘さで美味しかった。
汗をかいていたのですが、すぐ裏には柳沢川(多摩川源流のひとつ)が流れていて木陰で涼しいので
温かいお茶も心地よく美味しい。
持ち帰り用の名水わらびもちは白桃とか種類があるようです。
「山の湯宿はまやらわ」ってだけに本業は「宿」
鉱泉ですが展望風呂もあります。
詳しくはホームページで(^^)
お店を出てすぐ先のつづら折りの区間で先代E63のBMW6クーペが側溝に落ちて立ち往生。
道路左側の側溝に左側前後ともタイヤが落ちて傾いて停まっています。
そういえば数分前に遠くで「キー!ガズン!バリバリ」みたいな音が聞こえたんですがコレか?
オートバイが2台止まって何か話していたし、運転手もケガしている様子は無く
携帯でドコかに連絡中でしてた。クルマの横にいた人と目線を合わせましたが
特に何もアピールしてこなかったので横を通り過ぎました。
自分は自転車ですので役に立たないでしょうし、6シリーズなんて2t近い車重のクルマですから
およそ人力では押し出せないし下手にやると足回り痛めるから
レッカー来るまで待つしかないでしょうね、ココまで何時間かかるのかな?
単独事故なのですが、よそ見でもしていたんでしょうか?
つづら折りとはいえ伐採された見通しの良い広めの区間です。
路肩を自転車が走っていたら完全に巻き込んでますよ(・_・;)
それなりの年齢の紳士が運転されていたようですが、気をつけて下さい!
「山の湯宿はまやらわ」から柳沢峠までは約3km、あとちょっとです。
道は広く立派な橋もあって舗装も綺麗、ここも新しいバイパス区間ですね。
斜度は少しあがって7%-8%くらいかな?
気がつけば周りは開けていて、周りの山が低くなってます。
地道に標高をあげてきた事を実感できます。
一気にスパートしても良いけど景色良いですから止まるのも有りですよ。
この辺りで標高1350mくらい。
どの方向を向いているのか
ワカリマセンけど
とにかくキモチイイ!!
道が少し狭くなり
サイクリストのブログなどで
良く見る風景が目の前に。
この坂を上がりきれば「柳沢峠」
坂のピーク地点には「東京水道水源林」という石碑があります。
ここが国道411号線「青梅街道(大菩薩ライン)」の最高地点です。
ピークから少し降りた所には
公共(甲州市)の駐車場もありますし、自販機、トイレもあります。
それと有名な「柳沢峠茶屋」があります。
この日はお休み・・・ホームページには火曜定休って書いてあったのに(T_T)
ゴールデンウィークの振替定休だったのかな?
名物の麦とろごはん食べようと思ってたのに!ソフトクリームも!
ちなみにこの写真の位置ではまだ富士山が見えません・・・
お店の向こう側なんです・・・さて見えるのでしょうか?
って事で「柳沢峠」に到達!よくサイクリストのブログで見る看板前で撮影です。
実はココ東屋の前で向こう側が崖なので富士山バックに写真を撮れるスペースは結構狭いです(^_^;)
しかもこの時に東屋でお弁当を食べているグループがいたんですよね~
「すいません、ちょっと写真撮らせて下さい」とお願いしたところ写り込まないように少しの間
立ち上がって避けていてくれたのです。ありがとうございます!
なので急ぎのセッティングと撮影でフロント部分が柱に隠れちゃってます(^_^;)
標高的には風張峠1146m、柳沢峠1472mとなるのですが
スタート地点をどこに捉えるかでキツさの捉え方が変わるかも。
実際には、奥多摩湖の段階で「数馬の湯」程度の標高に達しているわけで
そこまでの登坂も考えると、青梅あたりから60kmに渡って登坂し続けるわけで
柳沢峠まで斜度は低めでも体力が無いとかなりキツく感じると思う。
ただ登り切れないような激坂区間は無いので
時間をかければ誰でも上がれるし、全体的に道路状況が良いのでイイ峠に感じました。
こっちもバイパス化された素晴らしい道で景色も雰囲気も最高です。
まるで合成写真のような景色で思わず「うひゃ~」とか声出しながら走ってました(^^)
柳沢峠、多摩川の源流域へ「後編」
> ウエノさん、どうもです。
キツイ登り区間が無く、距離は長めですがずっと緩やかな斜度ですので
ある程度の距離乗れる人ならば登坂に自信のない人でも登りきれる峠だと思いますよ。
こんにちは。
ブログを読んでいて走ってみたくなるコースです。
私の貧脚では自信はないですが、後編も楽しみにしています。