日付は2012年5月20日(日)往路2日目「その2」です。
記事は栃木と福島の県境「境の明神」からスタートです。
今回いよいよゴールの福島県猪苗代町JR猪苗代駅へ到着します。
ゴールまで残りは90km弱、国道49号線の中山峠さえなければ余裕であろう距離。
300kmサイクリング往路 1日目「その1」はコチラ
300kmサイクリング往路 1日目「その2」はコチラ
300kmサイクリング往路 2日目「その1」はコチラ
往路の実走行ルート
画像をクリックすると標高など詳しく見られます。
県境の境の明神、福島県側にある「住吉明神」
こちらは大震災の影響でしょうか、鳥居が壊れて傾き「触らないで下さい」との黄色いテープ、内部も灯籠が倒れたりしています。
栃木側は修復されていたんでしょうね。
登った後のお楽しみ、下り坂です(笑)
でも、栃木側と比べるとコッチは道幅も狭めでカーブが多いかな・・たまにクルマが来ますのでスピードは控えめにして下ります。
JR白河駅の近くには「お楽しみ」の白河小峰城があります。
街中は城下町っぽい風情は少なめ・・ですが白壁の続く道などもあり雰囲気良いです。
白河小峰城址公園の入口に到着。
天守は平成3年に再建されたものですが、数少ない木造復元天守で、木造復元としては日本最初のもの。もちろん、日本100名城のひとつです。
コンクリート丸わかりの復元が多いですが、木造復元っていうのはイイですよね。
訪れるのは初めてなのでテンションUPです。
しかし、なにやら立て看板が・・
どうやら大震災で石垣が倒壊し、天守を含む周辺は立ち入り禁止になっているようです・・
近づくと完全に倒壊した石垣も見え、あらためて地震の恐ろしさを感じます。
現在、復旧工事が進められていますが完全復旧まで5年ほど掛かる予定とか。
お城がよく見える場所で、のんびりと休憩しコンビニで買った小倉あんぱんとコーラで補給。
時間は朝9時過ぎ、地元の方が散歩やジョギングを楽しんでいます。
おはよう!どこから来たの?などと挨拶をしてくれる人が非常に多く、東京とは違う雰囲気を感じる。
青空をバックに佇むお城は美しくカッコイイ!
崩れた石垣が痛々しいけど・・
ついつい予定より長く休憩してしまいました(汗)
名残惜しいけど、先へ進みます、復旧したらまた来よう!
お城の側には被災された方々の仮設住宅もありました。
震災被災地への支援を忘れないようにしよう!と、改めて強く思いましたね。
白河の市街地を離れ、国道4号線に入り郡山市まで進みます。
この辺は道幅が狭めで、大型車も多いので走りづらい・・今日は日曜だからマシだと思うけど。
路面状況も決して良好ではなく路肩部分は狭く荒れていて走れる状況ではない感じ。
ラーメン屋さんの駐車場にあった大きなダルマ、白河市の文化財に指定されている白河だるまだそうです。
交通量が多く、精神的に疲れる状況が続く・・
国道4号線の200キロポスト
ちょうどセブンイレブンの駐車場前にあったので気が付きました(笑)
東京日本橋から200km、出発した多摩サイ日野橋からは約220kmほどの地点になります。
ゴールまで地図上の残り距離は約60km、現在時刻は午前10時半
体力も時間も余裕タップリです。
ま、標高500mの中山峠が最後にラスボスとして残ってますのでスイスイとは行けないでしょうけどね(汗)
ダラダラと続く国道4号線、結構アップダウンがあって交通量の多さと重なって疲れてきた。
鏡石町に入り、休憩でもしようかと思っていると・・
こ、これは・・・ガンダム?
ラーメン屋のご主人が手作りしているそうですよ?
須賀川市に入り、久しぶりに「街」って感じの雰囲気になってきました。
道路はアップダウンが多いのですが、片側2車線になり走りやすくなって、ペースも上がります。
ここからは会津地方へ向う国道49号線に入るため、旧4号線を離れ、距離的に近い国道4号あさか野バイパスを走る事に。
あさかの野バイパスは完全にクルマ優先の作りで、ほぼ高速道路状態でした(汗)
自転車通行禁止ではないので本線も走れますし、信号も少なく路面状態が良いのでスピード出せます。
ただ、大きめの交差点付近はインターチェンジのような作りになっており、本線の流れはもちろんですが、合流してくるクルマも高速並の速度で入ってきますので結構怖い(汗)自転車通行可の広ーい立派な歩道に上がらせてもらいました。
写真の右側の高架があさか野バイパスです。
歩道は交差点の度に下に降り、また上がるという感じです。
交差点を左折し目的地へ繋がる国道49号線へ入ります。
目的地である「猪苗代(いなわしろ)」まで32kmと標識が出てきました。
普通なら1時間半も掛からない距離ですが・・
アップダウンを繰り返しながら山が近づいて来ます。
基本的には緩やかに登って行く感じ。
観光地へ向う道なので、観光バスも多く交通量は多めで走りづらい・・
中山峠の手前にある温泉地「磐梯熱海」からは立派なバイパスがあります。
が、ここは当然のように旧道!温泉街を通過するルートを選択。
磐梯熱海温泉は静かで、決して寂れてはいない、ほどよい廃れ具合で雰囲気良いです。
写真では表せないけど、物凄く緑が映える場所で休憩。
温泉街を抜け、旧道は終わり本線と合流。
ラスボスである中山峠を上ります、降雪地の特徴である「赤白ポール(降雪時に路肩を示すもの)」と滑り止めの砂入れもあります。
最初は意外と行けるかと思ったけどやっぱり途中で斜度があがりキツくなってきました(汗)
登坂車線がある場所は走りやすいけど、そうじゃない部分は路肩も狭く荒れていて逃げる場所も無く、交通量の多さと重なり走りづらかった。
そして、峠の頂点である「中山トンネル」を抜け峠越え終了!
峠を登れば「お楽しみ」の下りがあるのが普通ですが、多少のアップダウンはあるけれど高度はほぼこのまま(笑)目的地である猪苗代町は高地にあるんです。
峠を越えてから緑のコントラストが更に上がった気がします。
澄んだ青空と緑が凄くキモチイイ!
本当に自転車で来ちゃった!
思わず声に出してしまいました(笑)
親の実家があるので田舎として、子供の頃から何度もクルマや電車で訪れている場所。
子供の頃「いつか自転車で来るから」と、大好きだった祖父と約束していたのを思い出し・・自分が高校生の時に他界してしまった・・ちょっと感傷的になったりして。
そうそう、この猪苗代湖は透明度が高く綺麗、さらに砂浜もあるので夏は「海水浴」ならぬ「湖水浴」が出来ます。
とうぜん海水じゃないのでベトつかないし波は基本的にはないので、大きなプールのようなイメージで遊べるんですよ。
当然のように「〇〇浜」という「海水浴場」ならぬ「湖水浴場」が多くあり
「海の家」ならぬ「湖の家」も存在します。
右の写真(わかりづらい)は、志田浜の前にある「JR猪苗代湖畔駅」で、季節限定でオープンする珍しい駅。
観光シーズン(主に夏の湖水浴)にだけオープンするんです・・が、2007年以降は完全に休止駅になってしまっているようです。
ゴールのJR猪苗代駅まで残り10kmほど、ラストスパートです。
栃木の辺りは田植えが終わった状態でしたが、この辺はこれからちょうど田植えをする感じですね。
猪苗代の市街地に入る手前にある「レストラン白鳥」
以前ここで「会津牛」「磐梯牛」を食べましたが美味しかった。
ステーキもハンバーグもオススメです。
機会がありましたら是非!
国道49号線を離れ、
ゴールに設定したJR磐越西線の猪苗代駅へ。
一方向にしか改札がないので、陸橋を渡ります。
JR猪苗代駅に到着。
ゴールです!!!!
変な人だと思われないように、平静を装っていましたが1人感動してました。
心の中でガッツポーズです(笑)
今朝JR矢板駅を出発してからの走行距離は125.55km
峠越えが2つありましたが、余裕のある距離でしたので疲労度はさほどでないです。
しいて言えば交通量が多い場所を走る時間が長かったので精神的に削られた感じがするけど(汗)
ま、精神面はゴールした喜びで一気にMAXまで回復してます(笑)
どこかが痛いとかも無く達成感&満足感に満たされていました。
東京の多摩川サイクリングロード日野橋を出発してからの総距離は282.77kmでした。
行程を2日にわける事により、フロントシングルのクロスバイク風ママチャリのプレトレでも
無理なくゴールできました。
次の機会があれば1日で走破してみたいですね。
峠込みの1日300kmはさすがにプレトレでは無理かな・・
きっと違う自転車だと思います(笑)
帰りも自走して帰りますので、300kmサイクリングの記事はまだまだ続きます(汗)
>コブラ会 さん。
はい、本当に気持ちが良かったです。
自転車の楽しさは速く走るだけでは無いと改めて思いました。
>makolin さん。
はい、トップ画像は磐梯山です。
山、湖、城、があって景色は最高ですし、もっと走りたかったんですけど天気には勝てませんでした(笑)
雪国の人は自転車には乗らない人が多くもったいないって思っちゃいました。
駐車場問題が無いので1人1台クルマがあるし、お店の駐車場は広いし、降雪時期(5ヶ月くらい)は乗れないので仕方ないといえば仕方ないですが(笑)
読んでいて旅サイクリングしている気持ちになれます。
凄い達成感でしょうね。
白河小峰城は良い感じのお城ですね。
お城って周りの風景も大事ですよね。
鶴ヶ城とか会津には良いお城がありますね。
トップ画は磐梯山ですか?絵になりますね^^
往路での投稿、本当に気持ち良さそうで私も福島に行きたくなります。
信号も少なそうですね。
復路での雨天走行の投稿も楽しみにしております。
往路は本当に天気が良かったようで,ブログを見ているだけで走りに行きたくなりますねぇ。
フロントシングルでここまで走れるのかと思うと,本当に胸熱でございます。でも峠とか走ると,フロント多段化をしたくなるんですよねぇ。個人的にはやった人間が言うのもなんですが,プレトレを多段化するよりも,ロードを買った方が良いと思います。多段化までやってしまうと思い入れが強くなりすぎて,次の自転車に行けなくなってしまいますので(笑)
>フルカワヒロミ さん。
プレトレで旅しちゃいましたので、すでに思い入れ(思い出)が強くなっています。
フルカワさんの様にフロント多段化まではするつもりはありませんが、例えロードに乗る事になろうとも、ずっと大事にしようと思っています。
ただ、あまりにも旅サイクリングが楽しかったので・・カリカリのロードよりも長距離向きのランドナー的なクロモリロードが欲しくなっています(汗)
複数台持てれば最高ですよね、予算はもちろんですが・・置き場所に困りそうです(笑)