自転車、信号無視の厳罰化

自転車に乗っていて、一般的なルールやマナーは最低限守るように心がけていますが
全ての法規を理解しているとも言えませんし、全ての法規を厳守しているとも言い切れません。

でも、信号は必ず守っています。

特に趣味として自転車に乗るようになってからは極めて厳格に信号を守っています。
信号無視の自転車、歩行者、ランナーに抜かれると内心イラッとしますけどね(笑)

「信号を守る」っていうのは交通ルールとして最初に習うものの一つであり大切な事ですよね。
言葉を理解できるようになったら子供でも知っているものです。

車やオートバイに乗っていると信号を守るという人が大多数なのに
歩行者、自転車、ランナーになるとなぜか守らないという人が多い・・
子供連れの親までもが一緒に信号無視するなんて場面にも多く出会います。

確かに誰も居ない、道幅が狭い、車なんか通らない、そんな信号に出会ったら
赤信号でも渡ってしまいたくなる気持ちはわかりますし自分でも過去には渡った事はあります。

でも意識して守るように心がけるうちに不思議と「渡っちゃおう」って気持ちが起きなくなりました。
「車が来ないから渡ろう」ではなく「赤だから止まろう」という単純なものなのです。

そんな中で下記のニュースがありました。

自転車の信号無視、悪質なら起訴も 東京地検方針

東京地検は21日、信号無視で繰り返し検挙されるなど悪質な自転車運転者に対し、信号無視の違反だけでも道路交通法違反(信号無視)罪で積極的に起訴する方針を明らかにした。信号無視の自転車が絡む交通事故が増えていることを受け、不起訴処分としてきた処分の方針転換は全国初とみられる。

同法は自転車で信号無視をした場合も懲役3月または5万円以下の罰金を科すと定めている。
ただ自動車と異なり反則金制度がなく、罰金刑以上の処罰は重すぎるとの判断から、信号無視のみで検挙された運転者に対しては、注意するだけで全て起訴猶予などの不起訴処分としてきた。

今後は自転車でも、大通りでの赤信号無視など悪質な違反が繰り返された場合は積極的に立件を検討する。
手続きが簡略化された略式起訴を念頭に置いているが、否認した場合などは正式な裁判を求める公判請求も視野に入れる。

警視庁によると、東京都内では昨年1年間に自転車の信号無視が原因の事故が299件発生。自転車が絡む事故全体に占める割合は9.6%で5年前より1.6ポイント悪化しており、地検は警視庁と協議して運用を改めることを決めた。

日本経済新聞 2013年1月22日

東京だけじゃなくて全国でやってもらいたいけど・・
問題点もあるんですよね。

上の記事にもありますが、現行のままだと信号無視で検挙されると「反則金」ではなく「罰金」
つまり「前科」になるわけです。
裁判所へ出向いての略式起訴となるので俗にいう「起訴された」というレッテルが貼られてしまうのです。
いわゆる新聞に載るような「犯罪者」っていうのとはニュアンスが違いますが、
信号無視も立派な犯罪「前科一犯」なのです。

免許制度があるオートバイや自動車ですと信号無視は「反則」扱いとなり前科は付きませんし、反則金を収めるだけで済むのです。
つまり免許があれば「青キップ(前科なし)」といわれる反則制度が適用されるのですが、免許制度のない自転車や歩行者の場合は「赤キップ(前科あり)」なのです。

それって腑に落ちないというか不公平感があって納得出来ないという人も多いはず。
だからって自転車や歩行者を免許制度にするなんて現実には不可能と思える。
何か方法はないものですかねぇ。
ま、自転車や歩行者がルールを守ればいいだけなのですが・・・

カテゴリー: ボソっと投稿
タグ:
ブックマークURL: https://run.desuca.net/2013/01/6894/
人気ブログランキングにほんブログ村 自転車ブログへ

コメント 3件
自転車、信号無視の厳罰化

  1. baoh says:

    > フルカワヒロミさん。
    自転車も車両だっていうことを小さな頃からしっかり教育するしか無いですね。
    ただ厳格にやろうとすると道交法そのほか自転車運用に関する法規を全て学ばないと
    自転車に乗ってはダメなんて事になるだろうし難しい問題です。
    現在の軽車両という枠ではなく、現状の自転車運用に沿って法改正するのが良いのかもしれまんね。

    > とりさん。
    自転車で通る際に悩んでしまうような複雑な構造の交差点にも問題がありますよね。
    例えば、道幅が広く車線数が多い交差点などで、青信号が矢印での方向指定の場合とか
    どうやって右折しようなんて考えちゃう場面あります。
    自転車免許制導入はまずありえない選択でしょうね。

  2. とり says:

    しょうがないと言えばしょうがないですよね。
    最近車道を走る自転車は増えましたが目に見えて信号無視は増えた気がします。
    先日のライドでは出会った自転車で信号を守ってたのは1台だけでした。
    その日だけで4台ほどの信号無視自転車を目撃しましたもん。

    半端じゃなく交通量が多い第一京浜の横浜駅付近で
    しかも複雑な形をしている交差点で信号無視をして交差点に
    進入している外人を見たときには正直目を疑いました。

    バリバリのロード乗りでも平然と信号無視する輩は珍しくないですもん。
    ヘルメットかぶるくらいだから一応安全意識はあるはずなんですけどね。

    ただ今回の厳罰化が自転車免許制導入の布石でない事は祈ります。

  3. 「ボソっと投稿」楽しみにしています,せっかくのブログですもの。まぁ,私のブログは訳の分からない音楽関係がメインですけど。
    信号無視の関係で少し余計な上に長いコメントになるのですが,道路交通法違反は立派な犯罪です。自動車運転の場合,略式命令(罰金刑)を受けて,同種違反を起こした場合,正式裁判請求され,たいていの場合は執行猶予のついた懲役刑が言い渡されます。さらに同種違反を起こした場合にはさらに正式裁判請求され,実刑判決が言い渡され,前刑の執行猶予も取り消され,2つの刑を合わせた懲役期間をお務めすることになり,自転車の場合も略式命令を受けた後は,同じような流れになるのではないかと思われます。
    東京地検が交通犯則制度(いわゆる青切符ですね。)のない自転車に対して,どこまで厳しく対応するのかは今後の動向をみるしかないのですが,しかし,自転車は軽車両であり,特にスポーツサイクルは人を十二分に死傷させる危険性のある速度が出せる乗り物であることを認識した上で,最低限のルール(要するに法律ですね。)を守って乗る必要があるのだろうと私は思っています。
    自分が怪我をするのも,相手に怪我をさせるのも,ましてや「死」という結果が生じてしまうことは御免被りたい(ついでに言えばプレトレが壊れるのも御免ですし。)と思っています。
    なんか,いつになく真面目な話ですいません。自分のブログではもっと軽い人間なんですけどね。