ホイール交換2、カンパニョーロ シロッコ35

風張峠での落車によるキズと凹みで前後とも使えなくなったホイール「シマノWH-RS21」
RS21はスピスタ購入後すぐに純正から交換していましたが3ヶ月しないでダメにしてしまった。

落車から復活後しばらくは純正ホイール(Syncros Race27)で乗っていましたが・・・
やはり重いんですよね、それと柔らか過ぎる感じで上りも高速域もモヤっとする。
ならば、乗り心地が良いのか言えばそうでもないのが不思議、ポンポンして跳ねる感じ。

まぁ予算の問題(それが一番の問題!)があるので高性能な高級ホイールは買えません・・・
なので安くても感じの良かったWH-RS21を再度購入するのも良いのですが
同じの買うのもなんだかなぁ、デザインが地味だったし(笑)

って事でイロイロと検討した結果、新ホイールとして導入したのは
カンパニョーロ シロッコ35(Campagnolo Scirocco35)

カンパニョーロ シロッコ35

ホントはカンパニョーロならゾンダが欲しかったんだけどね・・・

まずはシロッコ35のカンパニョーロ製ホイールにおける立ち位置

ざっくりと代表的なカンパホイールの前後重量と定価(ちょっと適当です)による分類、今のところクリンチャータイヤしか考えてないのでチューブレス用、チューブラー用は除外してます。

・ハイペロン ウルトラTWO 約1350g /56万円
・ボーラ ウルトラTWO35 約1360g /46万円
・ボーラ ワン35 約1400g /31万円
・バレット ウルトラUSB 約1620g /22万円
・シャマル ミレ 約1450g /19万円
・シャマル ウルトラ 約1460g /17万円
・ユーラス 約1500g /14万円
・ゾンダ 約1590g /7万円
・シロッコ35 約1790g /48000円
・ベントG3 約1700g /38000円
・カムシンG3 約1820g /26000円

あくまでも定価なので実売価格は、安いグレードだと定価より1万円引き~、高いグレードだと定価より3万引き~くらいですかね。セール中だとカンパニョーロ ゾンダでも海外通販なら4万円前半~で買える場合もありますね。

重量で考えると20万以下のエントリーグレードのロードバイクに付いている純正ホイールは
どこのメーカーでも前後で2000g~2100g程度のものが多いようです。

重さはもちろんですがハブの性能の違いもありますから一番安いカムシンでも違いは感じると思います。
でも、一般的にはゾンダから上がホイール交換による性能向上を実感できるって言われますね。

ちなみに「シマノWH-RS21」は約1850gで定価25000円ですから
カンパニョーロでいえば「カムシン」と同じようなグレード感ですね。
参考→ホイール交換 純正からWH-RS21へ

Campagnolo-wheel

左から「カムシンG3」「ベントG3」「シロッコ35」「ゾンダ」のリアホイール

「カムシンG3」ならWH-RS21と同じく実売で20000円くらいからあります。
さらにリアホイールがG3組みじゃない「カムシンASYM」ならば18000円程度で買える。
「カムシンG3」なら見た目もカッコイイし、それに決定!という感じだったのですが・・・

カムシンのひとつ上の「ベントG3」は「カムシンG3」と見た目はほぼ同じですが
ハブ、スポーク、ニップルなどが軽量化されていて実売25000円くらいからある。
赤いニップルがイイ感じに好みで、5000円程度の差ならそっちの方が良いか・・・

さらにスポーク数が「ゾンダ」と同じになって、リムハイトが35mmになる
カッコがステキな「シロッコ35」も32000円くらいからある。
ただしリムが高くなるぶん重量は増して「カムシンG3」に近くなってしまう。

「ゾンダ」は・・・絶妙な感じで予算オーバー(汗)
ちなみに「ゾンダ」のリムは前24mm、後30mmになります。
一番の違いはハブ、ゾンダから上はカップ&コーンになるんです。
カムシン、ベント、シロッコはシールドベアリング。

メーカーにより色々と考え方は違うのですが、シマノは全てカップ&コーンです。
カップ&コーンは定期的なメンテナンス(玉押し調整)は必須なのですが自分で調整できます。
シールドベアリングは玉押し調整出来ない反面、メンテナンスフリーです。

カンパニョーロの場合はレースなど現場でのメンテナンスがしやすいように
上位ホイールがカップ&コーンで、下位ホイールはメンテナンスフリーのシールドベアリング

メーカーによっては逆に上位ホイールになるほど高精度で製造および調整された
シールドベアリングを採用している場合もあります。

レースに出るわけじゃないし、性能的にはどんぐりの背比べ的なエントリーグレードだし
重量差は体重を減らせばOK!もうカッコで選んでしまえ!って事で(笑)
カンパニョーロ シロッコ35(Campagnolo Scirocco35)に決めたわけです。

scirocco-35-wheelsetタイヤ:クリンチャー
リム素材:アルミ
リム高:F/35mm、R/35mm
リム幅:20.5mm
リム内幅:14.5mm(未確認)
ハブ:アルミボディ
ベアリング:スチールカートリッジ式ベアリング
スポーク:スチール エアロ
スポーク本数:F/16本 R/21本(MEGA G3)
フリーボディー:シマノ 9/10/11S
重量:1792g(F:788g/R:1004g)

ちなみにフルクラム(Fulcrum)はカンパニョーロの子会社です。
シマノと同じようにカンパニョーロはコンポ全般を販売しているので
最初はカンパコンポ用のホイールしか出しておらず、
シマノコンポにはフルクラムブランドのホイールを使ってねって感じでした。

現在はカンパニョーロ製ホイールでもシマノコンポ用のホイールも販売していますが
ブランドの統一感となるとやはり邪道という感じでもありますね(自分は気にしていない)

気になる場合にはフルクラムを使ってねって事でカンパとフルクラムは
パーツ構成がほぼ同一のホイールをそれぞれ販売しています。

例えば、今回購入した「カンパニョーロ シロッコ35」は「フルクラム レーシングクアトロ」と同性能
「カンパニョーロ ゾンダ」なら「フルクラム レーシング5」と同性能という事になってます。

シロッコ35とレーシング クワトロ

左がシロッコ、右がクアトロ、同じリム35mmハイトのホイールで価格帯も同じです。
特徴的なG3組みはカンパニョーロ、フルクラムでは2to1という組み方で同性能を出しています。
2to1の方がG3よりも後の設計なので高性能だという噂もありますが・・・

まぁ、コンポとの統一感を気にしなければデザインの好みって事で良いんじゃないでしょうか?
なぜかカンパよりフルクラムの方が値段設定が少し高いですけどね。

カンパニョーロ シロッコ35
購入はいつも通り通販です。

カンパ製品は海外通販の方が確実に安いのですが
今回は諸々都合もあって国内購入。

シマノよりダンボールの幅があるかな。
まぁデカくても軽いのですが。

カンパニョーロ シロッコ35
付属品は説明書的なモノと
前後それぞれのクイック
上位付属のと違って高級感は無いけど結構軽い。
シマノの下位ホイール付属のクイックよりも
明らかに軽い。

それとシマノのフリーボディでお馴染み
10速、9速で使う時用のスペーサー

Campagnolo Scirocco35
リムテープは最初から装着済み。

テープ色がブラックなのでタイヤ組み付け時
チューブの噛み込み確認がし辛いかも。

ライド中のパンク時など
日陰とか暗いときは気をつけないと。

カンパニョーロ シロッコ35
後輪のハブ、11速用です。
スペーサー使えば10速、9速でもOK
オーバーサイズフランジメガG3とか名称付いてます。

見た目はゾンダ以上のハブに似てます。
多分ケースは同じなんじゃないかな?

カンパニョーロ シロッコ35
後輪反フリー側
ゾンダ以上のカップ&コーンのハブ同様に
玉押し調整用のボルトもある?
(カンパはハブスパナ不要、アーレンキーでOK)
が、シロッコ以下はシールドベアリングなので
玉押し調整は出来ません。
ガタが出た時の締め付け調整だけ。

落車後に軽量にはこだわらず、お財布に優しく寿命の長さで選んだ
タイヤ(パナレーサー エリートプラス
)とチューブ(コンチネンタル Race28 60mm)は
新品からの走行距離が1000km以下なのでそのまま移植です。

って事で組み付け完了!!
スコット カンパニョーロ

Campagnolo Scirocco35 Campagnolo Scirocco35
フロントホイールはスポーク数が16本のプレーンなラジアル組み。
特徴的なのはリアホイール、スポーク数は21本で「G3」という特殊な組み方。
3本づつスポークがセットになっているんですが、
真ん中の1本はハブの反フリー側、両サイド2本はフリー側に繋がっています。
こうすれば左右の負荷を考慮しつつスポークテンションを均一にできるのでイイ!らしいです。
っていうか見た目が「カッコイイ!」って事で良いのではないでしょうか(笑)

シロッコ35 チューブ
前後ともリムハイトは35mm
チューブのバルブが短いと使えません。
写真はバルブ長60mm、十分に余裕があります。

手持ちの予備チューブで試しました。
48mmでも使えましたがポンプの口金形状によってはNGの場合あるかも?

まだ時間がなくて数キロしか乗ってませんのでアレですけど少し感想を。
カッチリとしたしっかり感があるのに乗り心地はむしろイイ感で、そこはRS21に似てるかも。

空走する時の回転感はカンパの方がスムーズで良いですね。
RS21は玉当たり調整しないとちょっと固かった(自分で調整したら良くなったけど)

ホイールの横振れは全くと言って良いほど有りませんでした。
ブレーキシューとの隙間で自己判断する簡易的なものですが・・・

で、カンパハブといえば爆音ラチェットを期待しますが
多少はカンパっぽい音がしますが静か・・・新品だから?やはりゾンダ以上じゃないと?

空力的に優位といわれるリムが高めの35mmですが、これはちょっと走っただけじゃなんとも。
そもそも空力的に効果のある高速域での巡航なんて出来ませんから(笑)

コレだけは言える!見た目性能は大幅に向上!(個人の感想です。)
SCOTT SPEEDSTER

スコット&シロッコ

SCOTT & Campagnolo

SHIMANO WH-RS21&Campagnolo Scirocco35

before & after - 左SHIMANO WH-RS21、右Campagnolo Scirocco35
RS21のシンプルな感じも悪くないですが、フレーム的にはSciroccoの方が似合っている気がします。

今回のホイール交換に関連する事でひとつ問題が発生しました、スタンドです。
シートステイとチェーンステイに引っ掛けるだけなので楽ちんな片持ち式のディスプレイスタンド
ミノウラ DS-520
を愛用しているのですが・・・
ミノウラ スタンド カンパニョーロ 接触
普通にスタンドとしては使えますが
ホイールを回転させるとスポークと接触します。

メンテナンス時は右側にしないとダメ
それだと正直やりづらい・・・

ハブ挟み込むタイプのも買わないと。

NGシーン
おまけ(笑)
ロードバイクあるあるネタ。

撮影中、風に煽られて
手前に倒れる瞬間のスピスタ
この日は風が強かったんです。

地面は芝生で柔らかいので問題なし。

カテゴリー: パーツ | ロードバイク(SCOTT スピードスター20) | 整備、パーツ交換作業 | 自転車
タグ: | | |
ブックマークURL: https://run.desuca.net/2015/12/14992/
人気ブログランキングにほんブログ村 自転車ブログへ

コメント 16件
ホイール交換2、カンパニョーロ シロッコ35

  1. たなか says:

    ご回答ありがとうございます
    製造年はどこに書いてありますか?
    今年の11月にwiggleの方で購入したのですが製造年が見つかりません

    • baoh says:

      ご質問の意図を示していただけると情報を共有できると思いますし
      返答もしやすくなるかなと思います(^_^;)
      なにかトラブルがあったのですか?

      お店の書類に2015年製造と記入されていましたので、2015年製造と判断していますが
      正確な製造年月日が記入されたものは見ていない気がします。
      その辺の書類は処分してしまったので今となってはわかりかねます(^_^;)
      現行のシロッコ35は2013年モデル(2012年発売)ですよね。
      それ以降現在まで改良されたような資料はみつからないので、その当時のままではないでしょうか?

  2. たなか says:

    何年式のモデルのシロッコ35mmかわかりますか?
    それとリアホイールのスポークは全部同じものですか?
    ご回答お願いします。

    • baoh says:

      2015年製造となっていますが、並行輸入品です。
      多国言語で書かれた説明書、注意書きなどが付属していました。
      正規輸入品との違いはないものと思います。
      スポークに関する質問の意図はわかりかねますが・・
      他のホイール同様、当然ながらフリー側とハンフリー側ではスポークが違いますね。

  3. しゅう says:

    質問です。
    同じホイールのCampagnolo – Scirocco (シロッコ) 35 CX が欲しいのですが、シマノの105を付ける事は可能でしょうか?

    • baoh says:

      105なら10速(CS-5700)、11速(CS-5800)のスプロケ使えますよ。
      ただシロッコはカンパ対応ではなく、シマノ対応のものを買って下さいね。

  4. shingo says:

    質問なんですが2016モデルのスピードスター20は26インチですよね?!

  5. おんじ says:

    あれっ?! コメント途中で切れてました

    お店で定価で買うかネットで買うか迷います
    23Cでもタイヤで違うんですね(>_<)
    ロード乗りの知り合いとか居たらフロントだけ付けて試せるんですが ボッチなんで(・・;)

    どっかのお店のブログに2015 SPEEDSTER STEAIR20に
    2016 マビックキシリウムエリートを履かせてるの見つけたんですがその時はまだホイール交換とか頭に無くて
    色々悩んでみます
    また色々教えてくださいねm(__)m

  6. おんじ says:

    こんばんは
    ありがとうございます(^-^)
    シロッコカッコいいですね>^_^_<)

  7. baoh says:

    >おんじさん、初めまして。
    2015年モデルのSCOTT SPEEDSTERだと25Cは厳しいですね。
    シロッコ35では23cしか試していませんが、多分25cはダメだと思います。
    23cでもタイヤ銘柄によっては当たってしまいます。
    接地面の幅ではなく、また23c、25cに関わらずエア充填とともに
    横に丸く広がる傾向のあるタイヤはダメみたいです。
    ちなみに23cでもミシュラン リチオン2は当たってしまいました。

  8. おんじ says:

    こんにちは
    はじめまして
    昨年11月位からロードバイクに興味津々
    2015 SPEEDSTER STEAIR20をさがしまわってましたが在庫無し
    諦めかけてたら12月頭に隣県のお店の年末セールで発見まさか隣県に在庫があったとは(^-^;
    即買いしました

    私もホイール交換しようと思ってた矢先だったので本当に参考になりましたm(__)m
    フロントフォークの幅が狭いのでネットで買うのが不安で
    シロッコにタイヤ25Cを履いても大丈夫でしょうか?

  9. baoh says:

    > フルカワヒロミさん、どうもです。
    見た目的には満足いくホイールですが、性能的にはRS21の方が使い勝手はいいかもです。
    多少RS21より軽いのですが漕ぎ出しは重く感じます。
    フルカワさんの辺りは積雪するのでしょうか?凍結にも注意が必要な季節ですね。
    寒いと上りはいいんですが下りがツラいですよね(笑)

    > ウエノさん、どうもです。
    本当はユーラスあたりが欲しいのですが予算が・・・
    確かにRS21は値段の割に良いホイールなのかもしれませんね。
    さすがにユーラスより良いとは思えませんが(笑)

    > ウィルさん、どうもです。
    もうカッコ重視で選んだようなもんですから褒めていただきウレシイです。
    重くなってしまうアルミリムの場合はハイト低いほうが
    上りも含めると走りやすいのではないかと思いますよ(汗)
    高速巡航なんて出来ませんから(笑)
    カーボンリムの軽いホイール欲しい・・・

  10. ウィル says:

    カンパホイール買ったんですね!
    かっこいい!!リムハイト高いとやっぱりいいですね!
    色合いもバッチリ。
    ロングライドにぜひ出ていただいて35mmの感想を
    アップしてほしいッス!

  11. ウエノ says:

    こんばんは。
    リムが高くなると見た感じが大分変わりますね。
    私はWH-RS21からユーラスにしましたが、走ってみて違いが殆ど分かりませんでした。
    強いていえば乗り心地が悪くなったことくらいです。w
    WH-RS21がそれだけ良くできたホイールなんでしょうね。

  12. おぉ,かっちょええですね。いかにも走りそうなロードになりましたね。
    カンパのロゴが派手派手でフレームのカラーリングとも合っていてイイ感じです。
    確かにシマノのRS21はデザイン的に地味なホイールなので,こっちの方が良いと思いますよ。
    逆に私のパナモリはシンプルなカラーリングなので,RS21ぐらいの地味なデザインの方が似合っているかなぁと思っています。
    山の中の単身赴任先はすっかり寒くなってきましたが,冬用ウェアも買いましたので,天気さえ良ければ,走りに行きたいなぁと思っていますです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)