連日の猛暑が落ち着いた曇り空の平日。
時間がないのでこの日はカメラなどは持たず小銭と携帯だけを持って
いつものように立日橋から多摩サイに入り、羽村取水堰までの往復コースを走る。
行きは追い風、快適に楽しく走り40分ほどで羽村堰に到着。
ちょっとだけ休憩して帰路につきました。
睦橋を越え、昭島市に入り公園の水道でボトルに水を補給。
ちなみに昭島市の水道は100%地下水を利用しているので、綺麗で美味しいんですよ。
それに夏でも他市に比べると冷たいんです。
なので、多摩サイ上流域でボトルに給水する場合には昭島市内の水道で入れるのがオススメ!
で、この給水の直後に事件が起きたんです。
以下、自己反省を含めて書きます。
車道およびサイクリングロードにおける歩行者優先絶対主義の方のご批判は承知のうえです。
自分は、歩行者であってもルールを守るべきであり、子供の頃からもっと厳しく指導されるべきだと思っています。
皆がルールを守った上で初めて「優先順位」に意味があるのだと思っています。
「弱者と無法者は全く違います。」
「無法者を優先して保護しなくていけない」なんておかしいですから。
多摩サイを走った事のある人にわかるように場所を話しますと・・
多摩川の左岸、上流から来て睦橋を過ぎ、福生南公園を超え、昭島市に入り
ちょっと狭くなっていて古い霞堤で折り返し的にクリアする周辺。
参考画像。
wikipedia 多摩川サイクリングコースより。
多摩サイ上流ではお馴染みの部分ですよね?
今はちょっと土手が改良されているので写真とは少し違いますが、まぁほほ同じです。
事故現場は写真でいうと上流側の平らな部分です。
ココら辺は狭いし路面もイマイチなので迂回する場合もあります。
福生南公園の一部の白い砂ホコリもイヤだし。
実際、この日も往路は石川酒造の方へ迂回してたんですけどねぇ・・・
ここで前方にランナーを認識し、道幅が狭いので一気に追い越すことはせず少し離れて追走
ランナーがこちらに気づいたのかちょっと振り返ったので追い越させてもらおうと・・
ランナーは左端(ちょっと路肩の未舗装部分に乗ってる)を走っていたので、右側から追い越す事に。
こちらが右側一杯に寄れば1m以上は余裕で空間が出来る目測でした。
20m程度は追走していたので最徐行中(10km/h未満)でしたが、追い越すために多少加速しました。
それでも速度は10km/h程度(未確認)だと思います。後日追記:GPSログでの事故直前の速度は12km/hでした。
で、ランナーの右後方2m弱にフロントタイヤが迫った所で
ランナーが急にUターン!イキナリ右に転回したのです。
つまり進行方向の目前にランナーの体が飛び出して来た状態です。
何の前触れもありませんでした。
「危なっ!」と声を出した気がします。
とっさに開いているほうの左側へ車体を傾けながらハンドルをきりました。
この時ブレーキを掛けたかどうかは覚えていません・・
ギリギリの所でランナーの体と自分の右ヒジが接触。
完全にバランスを失い、あぁ駄目だコケる・・・と思いました。
で、自分と車体はそのまま左前方へ倒れていきます。
車体(ペダルかな?)が地面に当たり抵抗に、そうなると次は自分の体だけがそのまま前方へ・・
この後はちょっと記憶なし(汗)というか一瞬の事なので自分がどうなったかワカリマセン。
自分は倒れた自転車の前方2m位の場所で下流側に向かってシリモチを付く感じで止まりました。
ランナーとの接触地点からは4m程度離れた位置です。
後にランナーに聞いた所によると、落車後に斜め前方に1回転したようです。
んで、座ったまま振り返るとランナーは転んだりしておらずコッチを見てます。
とりあえずホッとしました。
ただ、こちらが起き上がって最初に聞こえてきた言葉が
「何してんだよ!歩行者優先だろ!」です・・・
ムッ!としましたが、とりあえず保留させていただいて。。。。
まずは自分の体チェックです。
左ヒジが痛い・・ちょっと擦りむいてます。
他はとりあえず痛いところはなく、服も破れたりしていないみたいです。
もちろんヘルメット、グローブはしていました。
サングラスも外れずそのままだったので奇跡の受け身が取れたんでしょう。
と、ひとまず安心した所でランナーに近付く。
年齢は50代前半、服装や体型などの雰囲気から本格的なランナーという感じではなく、
見た目は自分よりも明らかに年上の方です。
手荷物は無く、イヤフォンなどはしていない。
相手は「こっちは悪くない!歩行者優先だからな!」的な事を繰り返し言ってます・・・
いい加減ムッとして「確認もせず急に転回したら危ないだろ?」というと
「いつもここでUターンするのが決まりなんだ!」と勝手な自己ルールをアピールしてきます・・・
コンのヤロー!とばかりに、しばし声荒げ気味のクロストーク開始。
とにかく相手は「歩行者優先なんだ!悪いのはオマエだ!」というアピールを繰り返す。
「歩行者優先なんだから後方確認などしない、そっちが避ければいいんだ!」という暴論まで・・
「歩行者最優先というルールは確かにある、
でも、だからって歩行者は何をやっても許されるわけじゃないんだ!」
「そんな事は自動車免許を持っていて、しかも社会人である大人ならわかるはずだ、
歩行者にもルールはあるし責任が無いなんて本気で思っているのか?」
「それに貴方はランナーだ、速度も動きも歩行者とは異なる、それは自覚していないのか?
ランナーなら何やってもOKなんていうルールなど無い!」と。
が、こういった場合は怒り狂っていても何も良いことはありませんよね?
自分は今はインドアな自営ですが、もともとは接客業の職歴が長いのです。
基本的に短気で若い頃はお客さんとケンカしちゃったりして、先輩方に迷惑をかけた事も多々ある・・・
で、数々のクレーム対応やトラブル対応を経験する内に、
すっかりディベートが得意(短気は治らないけど)になりました。
・・ちょっと意味違うかな?まぁ、とてもとても口が達者になったんです。
で、落ち着いて論理的かつフレンドリーに説明。
相手もコッチもイイ大人ですからね、ちゃんと話せば良いんです。
落ち着いてくると相手もコチラの怪我や自転車の故障の心配をしてくれるようになりました。
ランナーは腰辺りに自分のヒジが当たっただけなので全くケガは無く痛みも無しでした。
自転車はペダル、サドル、バーエンドにキズができた程度。
本当に速度が遅かったのでこの程度です。
で、事故発生から10分くらいですかねぇ・・
ランナーは「走ることに夢中になっていて全く後方を確認せずにUターンした」ミスを認め。
こちらも「低速で十分に注意して追い越そうとしたつもりだったが、追い越すためのアピール(声掛けなど)をしなかった」ミスを認め。
互いにミスを謝りあって、ちょっとした冗談も言える感じになりました。
相手は「歩行者優先絶対主義」も訂正してくれました、歩行者は何をしてもイイなんてとんでも無い事だと。
むしろ歩行者優先絶対主義には反対の姿勢であるとの事。
イヤフォンで音楽を聞きながら、歩く歩行者や、走っているランナーが居るがアレは絶対に許せないと思っているとも。
ですが、事故時には自分が倒れてケガしたようなので、悪いとは思ったが、慌てて気が動転し乱暴な言い方をしてしまったと・・・
ランナーには「帰ったら病院に行きな、医療費はコッチで全部負担するから。」と言ってもらえた。
自分「とくに腫れていないし熱も帯びていない、だけどしばらくたって痛いようなら病院行きますよ。」的な会話をし握手して別れました。
今回の反省点
・追走している時、ランナーが一瞬振り返ったので、その時点で相手がこちらを確認したと思い込んだ。
(実際には顔を動かしたかもしれないが確認行為はしていなかったらしく、
こちらを認識していない。その5mほど先で後方確認せずに急に転回した)
・追い越す際には、声を掛けるなどのアピールをするべきだった。
(特にランナーは走ることに集中しているし、自分の呼吸音や走行音で周囲の音が把握しずらい)
・速度は落としていたが、もっともっと注意すべきだった。
(道幅に更なる余裕がある地点まで待つべきだった)
・ついイラッとして、売り文句に買い言葉で醜い言い争いをしてしまった。
(余計なトラブルを増やす元。猛省しろ、自分。)
この記事を書いている時点でのケガの状態(事故後12時間以上経過)
左手:擦過傷はあるが腫れていない、熱も帯びていない、アザにもなっていない。
何もしていなければ痛みはない。
しかし動かし方や力の入れ具合によっては筋肉痛のような痛みがありヒジの可動が制限される。
パソコンのキーボード入力はちょっと痛いので右手一本で入力してます。
これは過去に何度か経験がある症状です、靭帯を痛めたんだなぁ・・・
ただ腫れも無いし熱も帯びていないので軽度のものだと思う。
先日、相方様が足指をベットに強打し整形外科で「軽度のじん帯損傷」の診断を受け
その時に処方されたコンドロイチンたっぷりの軟膏を塗りたくっておいた。
経験上、痛みが引くまで安静にしていれば平気だろうけど、痛みがヒドいようなら病院行こうっと。
あとは、お尻の左横あたりに擦過傷、風呂でお湯がしみるが通常時に痛みは全くなし。
他は痛みも擦過傷もない。
速度が遅かったのも幸いし、ホント綺麗に前転して受け身も完璧(偶然)だったようだ(笑)
でも速度が遅くても結構な勢いで飛ばされるんですね。
もし速度が出ていたらランナーに直撃し相手もケガをしていたかも知れません。
まぁ、自分も相手も大事にならなかったから記事中に「笑」などと書けるわけですが・・
ヘルメットにもグローブにも大きなキズは見当たらないのですが、
前転したくらいだから、手の平に酷い擦過傷を負う可能性もあったし
頭を打つ可能性も十分にあったわけで、ヘルメットとグローブの重要性を再認識しました。
皆様も事故には十分注意して楽しく自転車に乗りましょう。
自分は腕の痛みがひくまで2週間は休養だな・・・新しいサドルを吟味しよう。
事故って大変でしたが,私のように救急車をチャーターしなくて良かったですね。
でも,正直,ジョガーって恐いですよね。私もこの間走っているとき,長めのトンネルを通行中,
夏なのに黒っぽい服を来たジョガーが対向から走ってきているのに気づくのが遅れて(地方都市なもんで,トンネルが暗いんですよね。),あやうく接触するところでした。
車道を併走して,しかも逆走しているジョガーもいますし,なんだかなぁと思うことは多々ありますが,加害者になると,やはり不利なのはこちらですので,気をつけるしかないですよね。
>フルカワヒロミさん。
フルカワさんは車道走行中に衝突回避で車体ごと回転したんですよね。
自分の場合は速度が遅かったし車体は横倒しでしたから回転したのは体だけでした。
今現在、見た目的にはアザが多少ある程度ですが痛みはあるので休養しています。
まだちゃんとは調べてないのですが、プレトレには大きな損傷は無いようです。
もう少し痛みが引いたら休養ついでにオーバーホールします。
っていっても素人の自分作業ですが(笑)
ジョガーは急転回するから危険ですよね。
一回転って一歩間違えば頭から地面に叩きつけられる可能性ありますよね。
そう考えただけで恐ろしい気分になります。
なにはともあれ、baohさんが無事で何よりです。
自分も自転車に乗り初めて間もない頃に
細い道で相手の自転車が転倒して巻き込まれた事があります。
怪我もないし、自転車もとりあえずは無事なようでしたのでやり過ごしましたが
後々にホイールの歪みが見つかって修理賃がかかりました。
以来、事故は大きい小さいに関わらず必ず警察に連絡して
相手の身元の確認と第三者の意見を交えての客観的な判断の確保は
怠らないようにする事に決めています。
まぁ。肝心の第三者役の警察は「民事不介入」の一点張りになりますが(苦笑)。
だけど、頭で分かっていても実際に起きた時の判断は難しいですよね。
事故もまた「経験」として今後どう活かすのかが重要ですね。
baohさんのジェントルな対応に感動しましたよ。
まさに自転車乗りの鏡!
>とりさん、こんにちは。お気遣いありがとうございます。
事故直後はジェントルな対応とは言い難い醜い対応をしました(反省しています。)
ジョガーの急転回、今までに数回目撃していましたが、今回は本当に油断し対応にミスがあったと反省しています。
慣れたコースという事で気の緩みがあったのかもしれません。
自転車を趣味として乗るようになってからは初めての事故(立ちごけはありますが)でした、経験として今後の対応に活かせるようにしたいと思っています。
とりさんも気を付けて、楽しくツーレポして下さい。
今後の更なる作家活動にも期待しています(笑)
なぜ後方を確認したと思ったのか不思議ですが
ランナーの旋回は多摩サイにおいては特に危険だと思います
そしてお怪我にあって大変でしょうが、実際に危険な目にあったのはランナーです
> noname さん。
おっしゃる通りですが・・賛同でき難い部分もあります。
今回はこちらだけがケガをしましたが、直接ランナーに衝突していれば相手もケガをしたと思います。
最善の策が他にもあったと思いますし、結果的に完全には避けきれませんでしたが速度抑制していて良かったと思っています。
そのあたりも相手とは話し合いました。
一方だけが注意していてはダメなんだと言う意見で一致しました。
>実際に危険な目にあったのはランナーです
ランナーに過失はなく、常に弱者が被害者という意味合いだと思いますが、
その意見には賛同しかねます。
「弱者側にはルール無用」そういう考えは大きな間違いだと思っております。
これは今回の相手の方も十分に理解しておられる方でした。
相手の方の名誉の為にもこの事には賛同できません。
弱者優先は当然の事です。
でもそれは弱者側から一方的に特権階級の如く求める事ではありません。
強者側が守るべき事だと考えています。
自転車も車道に出るとクルマ、オートバイに対しては優先順位的には弱者ですが
弱者特権意識はありません、自分は無法者にならないよう心がけています。
nonameさんもランもしくは自転車を楽しんでおられる方だとお見受けします。
考え方に相違はあるようですが、相手を気遣うという点は同じ事ですよね。
今後も自転車を楽しめるよう今回の経験を生かそうと思っています。
ご意見ありがとうございました。