自転車を趣味としている人なら誰もが走ってみたいであろう「しまなみ海道」。
その「サイクリストの聖地しまなみ海道」を有する「愛媛県」で今月(2013.7.1)から施行された条例がとてもイイです。
まずはザッと概要を・・
自転車利用者の責務
・道路交通法等の法令遵守
・自転車損害賠償保険等への加入
・自転車の点検整備・その他交通安全対策
・歩行者の通行が頻繁な道路では、自転車を押して歩く
・自転車乗車時に乗車用ヘルメットを着用
・歩道等の通行時は、車道左側の歩道等を通行
法令厳守っていうのは当たり前として・・・
一番の注目点は赤字で書いた部分
「自転車乗車時に乗車用ヘルメットを着用」
道交法上では「13歳未満の児童、幼児のヘルメット着用が保護者の努力義務」となっていますが
愛媛県では年齢の区別なく自転車に乗車する全ての人に着用努力義務としたわけです。
着用努力義務なので罰則はありませんが、自転車の交通ルールに対する注目度は上がりますよね。
ま、実際には着用しない人が多いと思います、その気持ちはわからなくも無いです。
実際、愛媛では批判が多いみたい・・・
通勤or通学で家から駅までの自転車利用の場合、満員電車にヘルメットを持ち込むのは気が引けます。
かといって駅の駐輪場にヘルメットを置きっぱなしというのもちょっとねぇ・・
通勤、通学時に髪型を気にするのも十分に理解出来ます、女性は特にそうでしょう。
この辺の事情を汲んでメーカー側もデザインや機能性を再考しなきゃダメですよね。
ま、着用しない人が大半だとしても条例制定のインパクトは十分にあります。
これを機に左側通行とか並走禁止とか自転車のルールを改めて学ぶ機会になります。
小中高と必須項目として交通ルールの座学や実技テストをする位になって欲しいですよね。
「自転車乗車時はヘルメット着用」全ての都道府県で実施すれば良いと思う。
自分が子供の頃(高校時代)まで原付がノーヘルで乗れる時代でした。
27年前、1986年(昭和61年)「原付乗車時はヘルメット着用」と決まった時には
やはり今の愛媛と同じような批判が多かったと記憶しています。
でも、今では当たり前ですし極一部を除いてノーヘルで原付乗ってる人なんていません。
自転車だって同じように「当たり前」になると良いですね。
原付のようにメットイン(ヘルメット収納庫)っていうのはスポーツ自転車では難しいですが、
いわゆるママチャリならメットインやメットホルダーなんてのも可能じゃないかと思います。
この辺もメーカーさんの努力に期待ですね。
「歩道等の通行時は、車道左側の歩道等を通行」
この項目にも注目ですね、一部地域限定なら実施している場所はありますが
愛媛県全体ですからかなり思い切った事だと思います。
両サイドに歩道が無い道路はどうするんだ？とか色々とインフラ的な課題もあるでしょう。
愛媛県ガンバレ！
でもねぇ、愛媛県にちょっと言わせてもらうと・・・
イメージアップキャラクターが可愛くない(笑)
ま、可愛くないのは個人の意見ですが・・・
愛媛県イメージアップキャラクター「みきゃん」
「みきゃん」が乗っている自転車
ブレーキがナイ(汗)
もしやコースターブレーキなのか？
ライトとベルが未装着(汗)
まぁデフォルメされたイラストなので本来は気にしなければ良いのですが、そういう所にツッコミが入るのが最近の風潮。
そんな事で肝心の話題がズレたら困りますからね。
せめてブレーキレバーくらいは追記しちゃって下さい！
愛媛県ホームページ「愛媛県自転車の安全な利用の促進に関する条例」について
http://www.pref.ehime.jp/h15300/jitensha/jourei04.html条例制定の背景
近年、自転車は、生活の移動手段として通勤・通学や買い物などで利用されるほか、
趣味や健康維持から本格的なスポーツ競技まで幅広く裾野を広げており、
本県も、しまなみ海道を「サイクリストの聖地」として世界に情報発信するとともに、
愛媛県全体を「サイクリングパラダイス」として、自転車を手段とした地域振興に取り組んでいます。一方では、自転車が関与する交通事故の増加や自転車利用者の運転マナーの悪さが指摘されるなど、
自転車の安全な利用対策が喫緊の課題となっています。そのため、県では、県民の自転車の安全な利用に関する意識を向上させ、自転車を安全かつ快適に利用できる環境の整備をするとともに、
自転車が関与する事故を防止し、自転車の安全な利用の促進を図ります。平成25年7月1日より施行
2013/06/29
2013/07/06
