車載&輪行で秩父鉄道ポタ(後編)

自転車をそのまま電車内に積み込む事が出来る「秩父鉄道|ちちてつサイクルトレイン」を実施し
いかにもローカル線らしい風景と駅舎を楽しめる「秩父鉄道」を味わうべく
プレトレを車載して埼玉県の秩父へ・・

前編 車載&輪行で秩父鉄道ポタ(前編)では「御花畑駅」から自転車と共に電車に乗り込み、途中駅でオレンジ色の旧101系(秩父1000系)に遭遇しテンションUPしたところで終わっています。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(略して「あの花」っていうらしい)とか、電車の事とか書いてたら長くなってしまい、予定外の前編後編の2部構成になってしまった(笑)

後編はサイクルトレインに乗車した「御花畑駅」から20分ほどで到着する「三峰口駅」からスタート。
秩父鉄道 サイクルトレイン 三峰口駅 輪行
こちらの駅でも駅員さんの対応が素晴らしく良くてウレシイ。
通年でサイクルトレインを実施するなど自転車に優しい秩父鉄道、スゴく良いです。

そんな秩父鉄道を応援する意味でも積極的にサイクルトレインを利用したい!
もちろんルールとマナーを守って!です。

後編にしてやっと駅巡りのポタリングが始まります。

秩父鉄道 サイクルトレイン 三峰口駅
秩父鉄道の終点である「三峰口駅」
2000年近い歴史があり、関東屈指のパワースポットとしても有名な「三峯神社」への最寄り駅。

ココから三峯神社(標高1010m)まで秩父湖(荒川の源流)を経由し20km以上のヒルクライムが楽しめるコースとしても有名ですが・・上りません(汗)
今回はココから下るだけ(笑)

この駅からさらに山奥へと10kmほど延伸する計画もあったようです。
線路的には鉱山貨物用に500mほど続いていたようですが、現在は廃線となっていて廃線跡も楽しめるらしい。

また、秩父鉄道では土曜・日曜・祝日などにパレオエクスプレスと呼ばれるSL(蒸気機関車)を運行していて、そのためのターンテーブル(転車台)なんかもあって駅の横にある秩父鉄道車両公園から間近で見られるようです。
秩父鉄道車両公園には旧車両なんかも展示してあるようなのですが、今回は行きませんでした。
今にも雨が降り出しそうな天気、そして夕方までのタイムリミットがあるので・・
秩父鉄道 三峰口駅
秩父駅方面からの写真

駅の背後には山が迫っています。
駅舎自体は大きくありませんが、留置線が多数あって幅は広めです。
写真の右側が秩父鉄道車両公園になります。

しかし天気が悪いなぁ・・・

秩父鉄道  三峰口駅付近 秩父鉄道  三峰口駅付近
どこか懐かしいような雰囲気の中を走ります。基本的に緩やかな下りですが、多少上ったりもする。

秩父鉄道 サイクルトレイン 白久駅
すぐに「白久駅」に到着。

ちょうど先ほど乗ってきた電車が折り返してきて到着したところでした。

ステンレスの車両は似合わないなぁ。

秩父鉄道 白久駅から武州日野駅 秩父鉄道 白久駅から武州日野駅 道の駅あらかわ
いかにもSLが似合いそうな鉄橋、そして線路沿いにある「道の駅あらかわ」を通過。

秩父鉄道 武州日野駅
「武州日野駅」が見えてきました。
どうです?この雰囲気。

映画やドラマに出てきそうですよね?

実際にロケに使われているそうですよ。
自分が見た中では「時効警察」に登場してました。

秩父鉄道 武州日野駅 秩父鉄道 武州日野駅
木造の駅舎、そしてホーム・・・
これぞローカルといった風情で意味もなく長居してしまいます。

秩父鉄道 武州日野駅
ホームに電車がいる写真が撮りたかったので20分くらい待っちゃった(汗)

まるで鉄道模型のようです。
車両がステンレスなのが非常に惜しい・・・

ホームと駅舎には橋が架かっていないので、乗降客は踏切を渡っています。

秩父鉄道 武州日野駅 秩父鉄道 武州日野駅
ここでオレンジの101系を撮りたかったなぁ・・名残惜しいけど次の駅へ向かいます。
ちなみに遮断機の無い踏切も結構あるので、注意ですよ!
キッチリと一旦停止し、左右と音を良く確認してから渡りましょう。

秩父鉄道 武州中川駅 秩父鉄道 武州中川駅
次に到着したのは「武州中川駅」
駅舎の”ローカル風味”はちょっと足りないけれど、ホームの雰囲気はイイですよ。
ここの待合室で休憩させてもらいつつ駅員さんとしばし談笑。
ほんと秩父鉄道は駅員さんが皆さん優しくて親切で気持ちがイイです。
車両の運用を聞いてみたけど駅員さんも中々わからないみたい。(常識として運用情報は電話での問い合わせ禁止ですよ)
ただ現状では影森駅と熊谷駅の間を折り返す運用が多いようで、この辺には1日1回くるかどうかとの事でした。

浦山ダム 秩父さくら湖武州中川駅から少し走ると「浦山ダム」が見えます。
1998年(平成10年)に完成した結構新しいダムです。

ここもダム湖(秩父さくら湖)までヒルクライム&湖周回が楽しめるコースのようですが今回はパス。

また自転車で林道を通って名栗湖に抜けるルートも存在しますが、結構ハードなコースで通行禁止の場合が多いみたいです。

秩父鉄道 浦山口駅 秩父鉄道 浦山口駅
次は「浦山口駅」この駅は結構な坂の上にあります。
自転車置場も駅の横なので、通勤通学の人は結構面倒そうだね(笑)

秩父鉄道 浦山口駅 不動名水
浦山口駅のすぐそばには「不動名水」という湧き水があって水汲み渋滞してました。
皆さん大きなポリタンク持参。

ボトルに水を補給したかったんだけど、並ぶの面倒なのでやめました。
ちょっと雨も降ってきたし・・すぐやんだけどね。

さて、次は今回のエリアでの駅舎巡り最後になる「影森駅」に向かいます。
この辺からは住宅が増えてくるのでスマホの地図みながら線路沿いの道を探しながら走ります。
地図上で「もうすぐ影森駅かな?」と住宅街を走る・・

っと、いきなりスカイブルーの旧101系(秩父1000系)が!
ゆるーくロープは張ってありますが普通に道端です(笑)
秩父鉄道1000系1001F(スカイブルー)影森駅 秩父鉄道1000系1001F(スカイブルー)影森駅
このいかにも重々しい鉄っぽい感じがイイです。
パンタグラフ(天井の集電部分)を下ろしてお休みモードですね。整備員の方が点検してました。
「俳句展示列車」なるヘッドマークが付いてます。
ちょっと調べると「金子兜太先生が選ぶ秩父鉄道の俳句」の入賞作品43句を展示しているらしい。
金子兜太先生・・・有名な方なのでしょうか?

秩父鉄道 影森駅 秩父鉄道 影森駅
で、「影森駅」に到着です。
駅の後ろには「武甲山」がそびえています。天気が良ければ絵になるかも・・
武甲山は日本屈指の石灰岩採掘場所のため、採掘所までの貨物線があります。
廃線になった部分もあるので、こちらも廃線跡が楽しめるそうです。

影森駅の次は始めに電車に乗った「御花畑駅(芝桜駅)」なので駅巡りは終了です。
その乗車時に遭遇した停車中のオレンジ色の旧101系ですが、
走行シーンに遭遇する事は出来ていません。

このとき時刻は11時ちょい過ぎ、予定の時刻に帰巣するには、
12時半くらいには秩父を出発しないと・・とりあえずクルマを止めてある秩父駅に向かいます。

時刻表を確認すると持ち時間内に後3本くらいは電車がくるようなので、
線路脇で休憩しつつ待ってみることにしました。
コンビニでコーラとオニギリを買う、お店で食べていると見逃しちゃう可能性があるので・・・

しばし待つ・・・っと!向こうから
オレンジ色の電車がやってきました!!!

秩父鉄道 101系 1003F(オレンジ) 秩父駅
やっぱり良いなぁ、このオレンジ色。
気分はタイムスリップです!

これで行き先表示が「東京」や「高尾」だったら・・

秩父鉄道 101系 1003F(オレンジ) 秩父駅 秩父鉄道 101系 1003F(オレンジ) 秩父駅

とにかく肉眼で見ることを重視しつつ、カメラのシャッターも押しました。
ピントが甘いとかアングル悪いとか気にしない(笑)

今回は残念ながら旧101系に乗車は出来ませんでしたが、走っている所を見られたので一応満足です。
出来れば2013年度といわれる引退前にもう一度リベンジしたいところです。

さて帰ろうかねぇ・・と思ってサドルに座ったところでチョイ年下のロードバイクの人に話しかけられました。
この人も少し離れた場所でスマホで写真撮っていて、同じく自分が写真を撮っているのが見えたらしい。

聞くと子供の頃は中央線沿線に住んでいたらしく懐かしいとの事。
「いいですよね、あのオレンジ色。スゴく良いです。」と同意見(笑)
この方も自分も今では”鉄”では無いのですが、やっぱり子供の頃の思い出として”鉄道”って外せないのかもね。

5分くらいかな?立ち話してたんですが、
その会話の中で「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)知ってます?って聞かれて
「すいませんアニメは見たことないんですけど、この辺(秩父)が舞台なんですよね?」と答える。
どうやら非常に感動的で面白いらしく軽ーく内容など説明してくれました。
で、この方は今日は「聖地巡礼」をしてたらしいのです。
「せっかくですからポスターなどで一番有名なスポットに是非行ってみて下さい」と力説されて・・・
自転車なら10分程度の場所らしいので道を教えてもらって行ってみる事にしました。
このロードバイクの方は反対方向に向かうとの事でお別れしました。

教えてもらった道に沿って走る・・・時折、雨がパラつく(汗)
「秩父橋」 あの花 聖地
到着したのは「秩父橋」
確かに特徴的な吊り橋が背景にあって、街中に張ってあったポスターと同じです。
朝撮った写真を確認しながら似たアングルを探して撮りました(笑)

橋は荒川に架かっています。
川に沿っていけば荒サイですよ。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」秩父駅
ちなみにコレです。
これは自動販売機の横にペイントされていたモノ。

橋の入口には「欄干の上にはあがらないで下さい」と注意書きがありました。
きっとポスター通りに写真を撮ろうとする人々が居るんでしょうね(笑)

秩父 あの花 痛車 ロードバイク
橋の近くの自転車屋さんの前に置かれていた
特徴的なロードバイク。

ホイールのディスク部分に登場人物のイラスト
痛車?痛ロードバイクですね(笑)

サイコン 25.31km
秩父駅の駐車場に戻ってプレトレを車載
駐車料金は5時間で600円、安いよね?
秩父駅の地場産業センターで買い物すると割引も受けられるようです。

この日の自転車での走行距離は
わずか25.31kmでした(笑)

クルマの移動距離は往復で120kmほどなので、自走距離をプラスすると150km程度
全て自走でも可能な距離ですが、ゆっくり楽しめませんからね。

特に秩父に行くには「正丸トンネル」か「正丸峠」を越えなくてはならないので・・

いや、しかし秩父(秩父鉄道)はイイ所でした。
長瀞(川下り)は子供の頃に来た記憶がありますが、それ以外にも魅力がイッパイな感じ。
今回は天気が悪かったので晴天時にまた来てみたいと思いましたね。
サイクルトレインももっと下流から利用出来るので上手く活用してみたい。

車載を混ぜた「ドライブ&サイクリング」楽しかったです。
この方法を使えば通常なら1泊を考えてしまう場所でも日帰りサイクリングもOKなんだなぁ・・・
自走オンリーだと”走る喜び”は感じられるんだけど
観光的なものは排除しないと時間が足りなくなっちゃうからね。

⇒この記事の画像一覧

カテゴリー: サイクリング | プレトレ(プレシジョントレッキング) | 自転車 | 荒川 | 観光、名所 | 車載、輪行
タグ: | | |
ブックマークURL: http://run.desuca.net/2013/06/9675/
人気ブログランキングにほんブログ村 自転車ブログへ

コメント 5件
車載&輪行で秩父鉄道ポタ(後編)

  1. とろ のコメント:

    初めまして!  楽しそうなことをされてますね(笑

    今回、6年間愛用してたアルベルトのリア周りの修理費用が高額になると見積もりで発覚し、プレシジョンスポーツの購入を考えています。
    アルベルトは、なんちゃってアヘッド化等々をして楽しんでたので残念ですが、また新しい相方の改良が楽しみでなりません。また、使用部品等々参考にさせていただきます。

    • baoh のコメント:

      > とろさん。
      自転車は楽しいですよね。
      速く走ること、長距離を走ること、色んな場所へ気の向くまま行くこと、とにかく楽しめます。
      プレスポは基本がスポーツバイクなのでカスタムすれば大いに楽しめそうですね。
      購入されたら是非楽しくカスタムして下さい。

  2. baoh のコメント:

    >とりさん。
    秩父鉄道は駅舎、ホーム施設、周囲の環境など
    自分も含め”その種の雰囲気”で萌える人には堪らない環境だと思います。
    車両が現代風(と言っても中古ですが)なのが惜しいところですが・・
    ツーリングコースとして考えても峠あり湖あり気持ちのイイ道ありで楽しめる場所です。
    是非機会を作って行ってみて下さい。

    >alphaさん。
    広瀬河原車両基地に行ってしまうと逆に101系には出会えないかも?と思いました。
    もう3編成だけですからね・・
    また個人的にはC58(SL全般)にはさほど興味がないもので、あえて平日に行ってみました。
    ただ、再度秩父に行く際には秩父より荒川下流側の駅(秩父-熊谷間)を巡ってみる予定ですので
    広瀬河原車両基地にも寄ろうかと思ってはいます。

  3. alpha のコメント:

    おはようございます。

    後編 ローカル線の駅舎が良い味をだしてますね 長野電鉄と互角の勝負?が出来そうな雰囲気です。
    サイクルトレイン利用して広瀬河原車両基地にて101系、C58の記事かと想像してたのですが それではポタリング記事にはなりませんね。

  4. とり のコメント:

    素晴らしいレポートでした。ちょっとした感動すら覚えましたよ。

    味のある駅舎やホームって萌えますよね。
    秩父鉄道にはこんな魅力のある場所が多いんですね。
    自走だと秩父は有間峠を越えなきゃならないし
    輪行するにも不便な環境ですが一度行ってみたいですね。
    いっそ、一泊してプランを組めば周辺をフルに堪能できそうです。

baoh へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)